思考力のない者の苦悩
今日は日頃仕事をしている中で思ったことについて、書いていきます。
内容は、タイトルにもあるように「思考力」についてです。
ネットをいろいろ見ていると、いい大学を出たのに仕事ができないやつがいる、みたいな話を目にすることがあります。
自分がいい大学を出ているかどうかはさておき、ここ最近自分にはつくづく思考力がないなぁと思わされる事が多い一方で、仕事というのは昔試験で点数を取るために頑張って勉強していたのとは勝手が違うなぁとも思わされました。
ここ数ヶ月私は、頭が切れることで有名な先輩に教わりながら仕事をしているわけですが、その先輩はかなーり厳しい人としても有名なわけで、いろいろ言われるわけですね。
まあ、できないくせして相応の努力をしない自分に非があるわけなので、何も言い返せないのですが。
それはさておき、そういった頭の切れる先輩と、学生の頃のテストの点数は良かったのに仕事ができない人の違いっていうのが少しずつ見えてきた気がするということで、それを書いてみようかなということです。
まず、学生の頃のテストの点数は良かったけど仕事ができないやつの考え方から。
これはもう「パターンに当てはめる」ということに長けているということです。
例えば、数学は思考力を鍛える教科だと言う人がいますが、正直な話パターンを頭に叩き込めば、あとはそれを当てはめるだけで、対して考えずとも合格点は取れてしまう場合が多いです。
大学受験までの問題には基本的に答えが用意されています。
わからない場合にはその問題の答えを見て、解き方の流れを理解してしまえば、あとは似たような問題には覚えた解法を当てはめるだけでいい。
もちろん皆がそういう勉強の仕方をしているとは思いませんが、よっぽど自頭が良いか素晴らしい先生に出会わない限り、こういう取り組み方でないとなかなか点数は伸びないように思います。
ですが、この勉強の仕方は「自分の頭で考え抜く力」が損なわれてしまうように思います。
この勉強の仕方では、自分の頭の中に答えがある問題、もしくは答えへのたどり着き方がわかる問題しか解決できない頭になってしまいます。
しかし悲しいことに、学生の間はこれで大体なんとかなってしまうのが辛いところ。
さて、こういう人が社会に出るとどうなるか。
社会に出ると、答えがない問題ばかりで何をすれば良いのかわからなくなります。
調べればすぐわかるような一般的なことであればいいけど、そういった問題はどちらかと言うと少数で、大体の問題は個々原因が違うものばかりで、頭の中にに答えのない問題ばかり。
こうなると、急に何をすればいいのかわからなくなるので、仕事ができないということになります。
じゃあ逆に頭の切れる人はどうなのか。
これがわかれば話が早いのですが、なかなかそうもいきません。
ただ、最近二つわかったことがあって、それが「普段から人一倍先のことまで考えている」ということと、「なにかをするときに様々なパターンを想定した上で実際に取る方法を決定している」ということ。
でも、これっていうのはいきなりできるものではなくて、それだけ自分の中で知識なり経験なりが蓄えられているからできることなんだろうと思う。
ということは、結局は仕事できるできないっていうのはその人の考え方や意識の問題なんだと思う。
学生の場合、知識を蓄える上で非常にわかりやすいのが、これだけ理解できたらいいですよという明確なものがある。
教科書がそうだし、参考書とかも。
理解しないといけないことが、理解しやすくまとめられているものがある、というのはとてもありがたいもの。
それに、知識を問われる試験も、出題範囲や出題形式がある程度わかれば、あとはそれに向けて取り組み方も合わせていけばいいというもの。
社会に出ると、なかなかそういうものがなく、あってもわかりにくいものが多い。
そういった中で、今自分は何を理解しないといけないのか、理解するためには何を調べる必要があるのか、それらはいつまでに理解しないといけないのか。
そういった、理解したことを実際に業務に活かすために必要なプロセスまでも自分で考えて実践する必要がある。
まあ、社会人なんだからそんなの自分でできて当たり前なんだろうけど、いきなりやれろ言われるとわからない。
それを乗り越えられないとだめなんだろうなぁと思いつつ、やっております。