月並なあれこれ

月並なあれこれ

日々思ったことをなんとなーく書くところ。

テネットを3回観てわかったことなどの話

またしてもネタバレ(+個人的な考え)があります

 

 

 

 

 

 

 

 

3回目の鑑賞で、またしてもこんなこと言っていたのかというセリフやらを認識できたので、それをもとに色々書いていきます。

ちなみにセリフっぽいことも書いていきますが、ニュアンスとしてこんな事を言っていたという感じですので、そこは注意してください。

 

○記録とアルゴリズムと爆破について

序盤でプリヤが「クレジットカードやらメールやらは”記録”になる」みたいなことを言っていました。

それだけでなく、全般通して”記録に残す”ことが重要、つまり未来とやり取りする上で非常に重要になるということでした。

 

わかりやすい形で言えば、最終シーンにて主人公がキャットを守るためにボイスレコードという”記録”をもとにプリヤを殺害していたのはまさしくそれです。

 

で、これは終盤のスタルスク12のシーンにも絡んできます。

先日に記事にて、なぜアルゴリズムが起動しなかったのか みたいなことを書きました。

monk7.hatenablog.com

まず、重要なことはアルゴリズムをこの瞬間に起動させるのではなく、9個全て揃った状態のアルゴリズムを未来人に渡すことです。

そのための要素としては2点あります。

1点目:セイターの死亡をトリガーに、アルゴリズムの隠し場所の記録(例えばメール送信)がなされるということ

2点目:アルゴリズムを誰にも見つからない場所に隠すこと(今回は、スタルスク12で爆破させて地中深くに埋めようとした)

 

これにより、記録を確認した未来人によってアルゴリズムが掘り起こされ、未来人によってアルゴリズムが起動され、世の中のエントロピーがすべて減少する方向に進むということになります。

 

しかし、劇中では2点目を主人公たちが阻止したため、未来人はスタルスク12にアルゴリズムがあるはずだと掘り起こしても出てこないため、結局はなにも起こらなかったということになります。

 

ちなみに余談ですが、アルゴリズムの隠し場所の記録について、これを知っている人(つまり主人公)がいるのなら、仮に爆破で地中深くに埋められたとしても、アルゴリズムは起動しない気がしますね。

時間で挟み撃ちするのではなく、爆破した後にスタルスク12の地下深くを掘り起こす作戦にしても結果は同じだったかもしれません。

 

もう一個余談ですが、レッドチームが説明を受けている時にブルーチームは見えないところに降ろされて、レッドチームの一部の隊員が不安がっていましたが、これはニールが戻ってこなかったから、ブルーチームは隠されていたのではないかと思われます。

ブルーチームは、時計のタイマーが0:00のタイミングでコンテナに乗り込めなかったら命はない、というのは単純なようで少し難しいです。

途中で回転扉に入るとちょっとややこしくなるかもしれませんが、仮に命があれば、たとえ遠回りしようが(つまり一度あの場所を離れてから、回転扉を駆使するなどし、あのタイミングに別の手段でスタルスク12に戻ってきて)あのコンテナにあのタイミングで乗り込むことができるということになります。

しかし、あのタイミングでコンテナに帰還ができなければ、結局はその遠回りの途中で命を落としているということになってしまいます。

 

 

○未来からものが送られてくることについて

これも先日の記事で、逆行中に作ったものなんじゃないか とか言っていましたが、これは多分間違っています。

まず、逆行弾や逆行銃、回転扉含めてすべて未来人が作ったもので間違い無いと思います(主人公たちの時代の人類にはエントロピーを減少させることはできないので)。

で、それをどうやって手に入れるのかですが、これは未来人がセイターに渡していた、ということになります。

 

これも3つの要素に分解してみます。

1点目:未来人が逆行中に送付物を誰も気づかないところに隠す(例えばこれまで採掘されたことのない地中)ことで、その送付物は時間を逆行し、過去に対してものを送ることができる(つまり逆タイムカプセルになっている)

2点目:未来人はエントロピーが減少する方向のもの(銃弾や銃など)や回転扉などを作ることができる

3点目:セイターが受け取ったタイムカプセルには、送付物とともに次の送付物が隠されている場所が書かれていた書類のようなものがあった(のではないかと思う)

 

これら3点が合わさり、セイターは未来人から様々なものを受け取っていたのだろうと思う。

若い頃のセイターが作業中に見つけたのは、恐らくは未来人からの依頼内容+対価としての未来からの送付物の隠し場所の情報などが書かれていたのだろうと思う。

(あのシーンで1つ目のアルゴリズムを見つけたのかと思っていましたが、それは多分違いますね)

 

○2種類の逆行弾について

そもそも厳密には逆行弾は1種類ですが、見かけ上2種類あるように見えるかもしれません。

1つ目は映画の序盤に研究施設で主人公がターゲットに向かって撃った弾が戻ってくるもの

2つ目は逆行中に撃った弾が順行中に逆の動きに見えるもの

 

後者は逆行弾ではなく、普通に作った弾を逆再生したというイメージです

前者は未来で作られた、エントロピー減少弾だと思われます。

当然ながらその原理はわかりません(詳しくは語られていませんが、本編では核融合の逆放射という言葉が使われていました)。

 

余談というか、私の想像ですが、あの研修施設にあった岩の塊などは、もともとはセイターに渡ったものを主人公(もしくは主人公と関わりがある人)が譲り受け、あそこに送ったのだと思います。

これも3つの要素に分解してみます(色々妄想も入っています)。

1点目:未来人と直接ものをやり取りできるのはセイターのみ

2点目:セイターはCIAと関わりがある(「黄昏に生きる」という合言葉を知っていたり、銀のカプセルをもらっていたりしていた)

3点目:あの研修施設は基本アナログなものしかなく、記録が未来に残らない可能性もあることから、あの施設の場所を知っている数少ない人の誰かが関わっている

という感じです。

あとは、セイターが「CIAは情報を金で買っている」という話をしていたので、過去(と言いつつも主人公にとっては数年先?)にCIAもしくはそれと関わりのある誰かが高額でそれらの情報などを入手したと考えられます。

 

○よくわからないところや妄想が膨らみそうなところ

・最初のオペラハウスと拷問を含めた”テスト”の部分

 これはおそらく主人公のことを探していたのだと思うが、未だに関係性や前後関係などがつかめない。

 爆弾を上段に投げて脱出した後にターゲットの人物を連れてきて「こいつじゃない」と言われたときの主人公のリアクションを見る限り、実は言われていたやつをちゃんと連れてきていたんじゃないかと思っています。

ただ、これはテストなので問答無用でNGとなり、拷問にかけられるということになる。

あの拷問もまたテストの一環であり、どれだけ他人に情報を漏らさないか(つまりアルゴリズムについての情報をむやみに他人に漏らさないか)を試しているのだと思います。

 

・主人公とキャット

終盤の地下試験所で主人公が電話越しにセイターから「妻に挨拶は」と聞かれて、「まだいない(?)」と答えて、「いずれにしても死んでいるから会えないな(?)」みたいな返答していたことと、最終シーンで”キャサリンがプリヤに殺されるところを阻止した”という点から、(アルゴリズムのことを知っていながら)キャサリンを生かしている→キャサリンは未来の妻 みたいな妄想をしています。

あと、個人的にはニールとマックスは同一人物説を推してます。

 

 

という感じです。

長々と書きました。

ちなみに、先日鑑賞した際は特等席が取れてかなり満足したので、ひとまずテネットを見に行くのは一旦やめにしようかなと思っています。

 

他に見たい映画があればまた行こうと思いますが、ひとまずはNetflixにて色々観ていこうと思います。